ダンスパーティーができる家

岐阜県大垣市  W様

DATA 物件情報

階  数
2階
敷地面積
85.50坪
延床面積
68.00坪
施工期間
7ヶ月
完成日
2014年07月

W様との初めての出会いは、奥様がご来社され第一声で「家を建てたいんです」と言ったところからでした。よくよく話をお伺いしてみると、230坪もの大きな土地を取得され、ダンスの教室と住宅を建てられたいとのことでした。お話をお伺いしていくと、OBのお客様からのご紹介ということが分かりました。以前に弊社で建てさせて頂きましたF様邸の奥様とママ友でいらっしゃるということで、F様邸に遊びに行かれた時に「わ~なんて素敵な家なの。私も家を建てる時は絶対こんな家に住みたい!」って思われたそうです。

ダンスの教室と言っても、小さなものではなく日本最大級の社交ダンス教室です。恐らく私の知る限りこの「Wダンスカレッジ」ほど床面積の広い社交ダンス教室は日本にはないはずです。最初のプランは「ダンス教室と住宅を併設したプラン」や「教室と住宅を隔離して分けたプラン」など様々な形でご提案させて頂きましたが、敷地が230坪と大変広いこともあり教室と住宅は別棟で建てることになりました。

工事が始まる前にお施主様からお誘いを受け、生まれて初めてダンスパーティーを拝見させて頂きました。その時、素人なりに感じたのは、ダンスをされる選手の方にとってダンスホールの床がとても重要なものだということです。長時間立ちっ放しで踊られていると、床の微妙な硬さや軟らかさが膝や腰へと伝わり、それが疲労感として溜まっていくのではないかと思いました。いかに先生の体に合ったフロアーを作ることが重要かそれをすごく感じました。そしてもう一つは照明です。パーティーで踊っていらっしゃる方々は皆さん光り輝いていらっしゃり、とても素敵でした。この輝く皆様に、更に光をあてていかに輝かせるかがポイントではないかと感じました。

フロアーは、衝撃吸収ゴムをダンス教室専用フローリングの下に敷いたものや、べニアを何枚も貼り重ねたものなど7種類のフロアーを各々6帖程のスペースに貼り、実際に先生方にステップを踏んで頂いて最も踊りやすく、尚かつ長時間踊るのにどの床が最も体に負担をかけず疲れないかを考慮して選んで頂きました。その甲斐あって、日本唯一の感触の良いフロアーを造り上げることができました。

又、細心の注意を払ったのは防音です。現場は住宅街にあり、夜間はプロダンサーのレッスンも行われるということでしたので、いかに音を外部に漏れにくくするかという点に注意を払いました。ダンスホールはワンフロアーなので、音を外部に漏れない様に遮断すると逆に反響し響くことになるので、壁で音を吸収させて更に音が外部に漏れない様に壁の中で遮断するという相反する工事を行いました。苦労した甲斐もあり、先生にも最高ですとおっしゃって頂きました。

住宅の方は、二世帯住宅で床面積68坪もあり、1階にはご両親様、2階には若夫婦様の世帯がお住まいになっていらっしゃいます。床材は全て天然無垢のフローリングで壁は漆喰塗り、天井は天然無垢板貼りと、まさに自然素材のみで造られた究極の健康住宅です。開口部にはアルミサッシは一切使用せず、全て樹脂サッシを使用しております。窓の結露も一切なく快適に過ごして頂くことができます。

内装に関しましては、漆喰の塗り方、天然無垢フローリングの樹種、外壁タイル、照明、カーテン、内部ドア、スイッチ、コンセントの位置に至るまで細部にわたってお打ち合わせをさせて頂きました。いつも笑いが絶えないお打ち合わせで、楽しくお仕事をさせて頂きました。カーテンにつきましても奥様に何度もショールームに足を運んで頂いて実際に生地を見ながら決めて頂き、ドレープの上にレースを持ってくるといったデザインまでもして頂きました。更に、クローゼットの内部は柄物の壁紙等でデザインするなど、細部にまでこだわってあります。

屋根裏の収納部分も30坪以上あり、生活スペースが物で溢れることもありません。季節物の衣類も、お子様の使わなくなった思い出の品々も全て収納可能です。屋根には25kWhもの太陽光パネルを設置し、ゼロエネルギーはもちろん、年間100万円もの売電が可能です。「FPの家」は高性能で省エネどころかゼロエネも可能で、更に売電収入まで入って国の補助金まで受け取れる家計に優しい経済的な住宅です。