DATA 物件情報
- 階 数
- 2階
- 敷地面積
- 60.10坪
- 延床面積
- 40.58坪
- 施工期間
- 5ヶ月
- 完成日
- 2011年01月
T様邸の最大のポイントは間取りにあります。南向きの敷地にあえて玄関を東側に配置する事により、南側のリビングに東からの朝陽をふんだんに採り入れる事ができました。又、アプローチの上には2階のバルコニーを設け、アプローチの屋根代わりにもなっております。このゾーニングは5年ほど前に大垣市林町のS様邸で初めて考案し採用して頂きましたが、その時も大変好評でかつ斬新なプランニングでした。
ポイントは、玄関は東側でないとダメなのです。現場は南西道路の角地なので西側に玄関をとりたくなる所ですが、弊社の設計の基本に「西陽は建物内には取り込まない」という考え方があります。採光は今も昔も南と東からが大前提となっております。東からは朝陽を、南からは昼の光をさんさんと取り入れ、窓から熱を逃さない様にガラスは遮熱ガラスを標準とし、壁・床・屋根の断熱材は世界特許を取得したFPウレタンパネルを使用し、国内では類を見ない程の省エネルギー性能を実現しております。
一般的にグラスウールなどを使った繊維系断熱材の住宅は、大きな窓を設置し明るい住宅にすると窓から熱が逃げて冷暖房負荷が余分にかかるといったデメリットがありますが、この弱点を克服できるのがFPウレタンパネルなのです。自然光を沢山取り入れる事と省エネ性能を上げる事は相反する事ですが、「FPの家」は両方とも満足できる高性能な住宅と言えます。
T様邸は奥様が看護師さんという事もあり、ご家族皆様が健康に暮らせる家をコンセプトとし、自然素材だけで造り上げました。フローリングと天井材には無垢板を使用し、壁には珪藻土を塗りこみました。珪藻土にもこだわり、神奈川県が開発し特許まで取得したものを使用しております。この珪藻土には漆喰が含まれており、樹脂系の接着剤等は一切含まれておりません。珪藻土と聞くといかにも自然素材の代名詞の様に聞こえますが、大半は化学物質が含まれております。珪藻土1つ取っても多品種にわたっており、T様の様に素材そのものを吟味する事が大切なのではないでしょうか。
T様邸は経済産業省独立行政法人新エネルギー機構(NEDO機構)より補助金も交付されました。もちろん住宅性能評価の「設計評価」及び「建設評価」共に取得済みで、耐震性・省エネ性等の住宅性能も数値にて証明されております。