家づくりに対する想いと私共の「FPの家」の性能の高さが見事に融合

岐阜県大垣市 重光様

DATA 物件情報

階  数
2階
敷地面積
70.14坪
延床面積
61.55坪
完成日
2007年04月

重光様邸の設計のポイントは南向きの敷地でありながら玄関を東側に配置した事です。幸い東側には水路があり、更にその東側は隣地の駐車場だったため、圧迫感を感じる事もありませんでした。玄関を東側に配置した事によりダイニングリビングを南側全面に配置する事ができ、大変開放感のある明るいスペースとする事が出来ました。

又、東南の角のリビングから東の空を眺める事ができるように10帖程の吹抜けを提案しました。リビング階段を採用した事もあり、階段と吹抜けが一体となって更に素敵な空間となりました。

当初は予定になかったのですが、お施主様の提案で吹抜の天井を勾配天井とする事により、リビングの天井高は8mを超える開放感ある大空間となりました。これは断熱性の高いFPの家だからこそできる技で、一般住宅ですと夏暑く冬は寒く冷暖房が効かないスペースになるでしょう。

一光開発の「FPの家」は、屋根の断熱に105mmのFPウレタンパネルに二重の通気層を備えたシルバーパットを合わせたFP遮断パネルを採用しております。そのため、屋根の温度は夏でも30℃ぐらいまでしか上昇しません。これにより天井高8mを超える吹抜スペースでも快適に過ごして頂けるのです。

重光様邸は2世帯住宅でしたが、玄関を東に、ダイニングリビングを南に配置したため、父母のスペースは北東に配置しました。一般的に父母のスペースは南側に配置されていますが、それは何故でしょうか?
…両親は寒いのが嫌いなので部屋は南側にしてほしいと言われる事がよくありますが、お年寄りの方のお部屋を南側に配置するのは実は建築計画ではあまり良いとは言えません。むしろFPの家の様に外気温に影響されにくい住宅では、室温の変化に伴う体に与える負荷や夏の室内環境を考えると、年配の方の部屋は北側に配置した方が良いと言えます。

以上の様なゾーニングにより自分で書いていても完璧といえるほど満足度の高いプランにする事ができました。又、重光様の家づくりには重要な3つのコンセプトがありました。1つは体に優しい健康住宅、2つめはランニングコストを抑える事が出来る省エネ性の高い住宅、3つめは耐久性の永い住宅…この3つです。

健康住宅については「FPの家」というだけでも計画換気が充分に成り立っておりますので、室内の空気環境はきれいなのですが、床、天井、窓枠、ドア、階段、手摺とありとあらゆる木材には全て本物の無垢を使用し、更に壁には漆喰と珪藻土を練り混ぜた究極の自然素材を使用しております。この塗り壁材は神奈川県と珪藻土メーカーが共同開発し、お客様が持ち込まれた家具などから出る化学物質を吸着しさらにそれを分解までできる優れものです。

最近よく珪藻土という言葉を耳にしますが、珪藻土もピンからキリまで沢山のメーカーと種類、さらに輸入物まであります。そのほとんどが珪藻土(プランクトンの化石)を樹脂系のボンドで練り合わせて使用されております。せっかくの自然素材をボンドで固めて塗っては何の意味もありません。重光様邸で使用している漆喰珪藻土は、5年後、10年後とどんどん硬化していきます。これはまさに体に優しい究極の自然素材と言えます。

省エネ住宅については「FPの家」ですので光熱費については言うまでもありません。「FPの家」以上に省エネ性の高い住宅は今のところ私は存じ上げておりません。しかしランニングコストというものは、光熱費はもちろんですがメンテナンスにかかる費用も含めたものです。メンテナンスについては、無垢材と塗り壁だけを使用し新建材やビニールクロスは使用しない事で素材そのものの耐久性を上げました。

例えば合板のフローリングと無垢のフローリングを比較した場合、無垢は1枚1枚大工さんが釘だけでとめるのに対し、合板は巾45cm長さ1.8mの板をならべてボンドと釘で貼りつけます。合板は10年もすると特に紫外線があたる所はクラックと呼ばれるヒビ割れが入ってきます。又、傷がついて表面がめくれるとベニヤ板が顔を出し、大きな1枚を張り替えるしか他に方法はありません。又、一般的に合板のフローリングは厚みが12mmしかありません。一光開発の無垢のフローリングは厚さ18mmもあり厚くて丈夫です。

壁も漆喰珪藻土で汚れまで分解してくれるので、ビニールクロスと比較すると汚れがつきにくくなっております。この様に本物の自然素材を使う事は室内の空気環境がきれいになるだけでなく、メンテナンスの期間を長くするという経済的効果が高いのです。

外壁のサイディングも同様にマイクロガードという加工がされたものを採用しておりますが、この加工には雨水により汚れを流し落すという効果があり、窓まわりの雨だれの汚れなどはほとんどありません。汚れが少ないという事は外壁のメンテナンスの周期も長くなり、経済効果が高いと言えます。メンテナンスの周期が長いものは経済性だけでなく耐久性の高さにもつながります。しかも「FPの家」は50年無結露保証ですので構造体が腐りません。よって3世代が暮らせる長持ちする家なのです。

重光様の家づくりに対する想いと私共の「FPの家」の性能の高さが見事に融合した結果が、この重光様邸のクオリティーの高さそのものと言えるでしょう。