重光様 (岐阜県大垣市)

元来私は、経済書の受け売りから一生借家住まい、家は雨露しのげればよいという方針でした。その私の考えが変わったのは、ある日の夜、借家の住居環境の悪さ(部屋ごとの寒暖の落差、夏の蒸し暑さ、冬の寒さと結露、そして黴)には辟易してきたね、という趣旨の会話を妻としていたときのことです。

ふと、「子供らは日々成長して大きくなっていく、この子らとあとどれほどの時間いっしょに過ごせるだろうか。妻も私も年齢を自覚し始めたし、時の流れ方は年々早くなってきた。きっと人生は思っていたほど長くはない」、そう無常を痛感したのです。その瞬間に「家を建てよう」決心しました。

この世の巡り合わせで家族となった妻や子供らと、不愉快な借り物の宿で我慢するのではなく、地に根の生えた我が家と呼べる快適な住まいを建て、そこで暮らしていこう、そう思ったのです。金銭では量れない、あるいは代えられない空間と時間、おそらく、それが「家」というものの本質ではないでしょうか。

それから土地探しが始まりました。半年ほどしてなかなかいい土地が見つからず、少々腐りかけていたときに一光開発を訪ねたのですが、これが誠に良い縁でした。良い土地と、そして、FPの家を紹介してもらいました。それまで様々な家の性能に関して、高気密、高断熱、換気、耐久性、耐震性などの知識を仕入れていましたが、結局、FPの家で初めて合点のいく住宅に出会えました。

日本の住宅性能が先進国中もっともレベルが低いことは、家を建てようとしている人たちは知っておく必要がありますが、松本建工の実証主義によって熟成されたFP工法は日本で数少ない国際的にも見劣りしない、極めて高性能な住宅なのです。幸運なことに一光開発がその代理工務店でした。

さらに幸いなことに、一光開発が信託に足る宅建業者であったということ。これは、ある意味において土地や住宅性能以上に重要なことかもしれません。家を建てるということは、私を含めたほとんどの人にとって一生の一大事ですので、建ててしまってからやっぱりダメというわけにはいきません。

とても大きな商品である住宅では、施主にわからないよう収益のために細工されることがままあり、素人がそれを見破ることは大概不可能です。瑕疵の保証は当然のこととして、もっと高度なところでは最終的に業者の良心を信じる以外ありません。

一光開発の従業員の皆さん、大工さん、そして外部の委託業者の方々までも一人一人が真摯で、接していて安心できました。きっと社長の北村さんの薫陶が行き渡っているのでしょう。その営業姿勢の結果であろうFPの家建築数東海地域上位の実績を知るに至って、ますます任せられると確信を持ったのです。

平成188月起工。北村常務さんは、私たちが納得のいくまで幾枚もの設計図を描き、建築中の変更にも柔軟に対応して下さいました。それを清水部長さんや大工の久保田さんらにさらに美しく、かつ、使い勝手よく具現化して頂き、平成195月、ついに和洋折衷シンプルモダンの立派な家が完成しました。

家に住み始めて以降も、細かい修正(たとえばコンセントの位置や棚なの形状など)に丁寧に応じて頂き、誠に有り難いことです。聞くところによると、そのようなことは大手の会社ではまずないとのことだそうです。

住み心地は、当然のごとくすこぶる快適。以前の借家が木造船とすると、我が家は豪華客船という感じです。吹き抜けや傾斜天井により空間が広く伸びやかで、高気密高断熱のおかげでどこにいても爽快で心地よい。筐体の頑強さへの確信からくるこの先100年の安心感。ああすれば良かった、こうすれば良かったという後悔は一切ありません。一光開発と松本建工、そして私たちの三者で造り上げた実用的一級品工芸品、それが我が家です。

COMMENT

重光様、沢山のお礼やお褒めの言葉をありがとうございます。むしろ私共の方こそ何とお礼を申し上げればよいのか、感謝の気持ちでいっぱいでございます。

思い起こしますと重光様との初めての出会いは土地を探しに弊社を訪ねて頂いた時でした。その日、私は代休で会社にはおりませんでした。弊社の社長が土地を紹介させて頂き、住宅の参考になればと私の自宅をご覧頂きました。その時が初めの出会いでした。当時は冬で寒かったことを記憶しております。

その後プランニングに入り、沢山の打合せをさせて頂きました。お忙しい中何度も何度もお時間を作って頂き本当にありがとうございました。私も清水も重光様との打合せを楽しみにしておりました。なぜかというといつも笑いの絶えない打合せだったからです。楽しく仕事をさせて頂いたという思いが強く残っております。ご主人様も奥様も大変気さくにお話して頂きました。お陰様で私も清水も思ったことをご提案しやすかったです。

又、私たちの提案した事を快く受け入れてくださり大変気持ち良くお仕事をさせて頂きました。ありがとうございました。調子に乗ってどんどんと色々な提案をさせて頂き、逆に迷わせる様なこともあったのではないかと今頃になって心配しております。

また奥様と奥様のお母様もご一緒にカーテンやクロスをショールームに見に行った時も楽しかったですね。お二人を見ていて親子って、家族ってやっぱりいいものだなあって思いました。

お引渡しの時、ご主人様から「一光開発で本当によかった」というお言葉を頂いた時は私の胸の中にもあついものが込み上げてまいりました。逆なのかもしれませんが、大きな感動をありがとうございました。私共の方こそ「重光家とご縁を持たせて頂けたこと」を心より感謝致しております。これからも末永く公私共にお付合い頂けます様お願い申し上げます。